プロジェクト
バングラデシュのダッカ首都圏では、経済成長と人口増加に伴い、道路の交通渋滞および事故の問題が深刻化しています。ダッカ首都警察は、犯罪捜査の一貫としての事故データの収集や交通規制、ドライバー等への交通安全啓発を進めてきました。しかし、交通事故に関する万全な情報収集が行われておらず、各種対策には不十分な点が多く残っていました。そこで、事故分析・交通規制の能力強化や、安全教育・広報能力の向上を目的とした「ダッカ交通安全プロジェクト」を推進。OCGはその一環として、子ども向けの安全教育・啓発に関する取り組みを進めています。
2023年には、ダッカ首都警察の幹部らが来日し、千葉県警や都内の児童交通公園などを視察。日本の交通安全教育や啓発活動等を、本プロジェクトにいかに反映するか検討しました。また、同年12月には、ダッカ首都警察とセサミワークショップ・バングラデシュが子ども向け安全教育・啓発に関する覚書を締結。OCGは事業の一環として、本覚書締結をコーディネートしています。本覚書では両者が、子どもたちに人気のあるキャラクターを通して印刷物や映像、道路サイン、SNSなどによる教材開発や啓発イベント等に取り組んでいくことを確認しました。2024年2月には、ダッカにて子ども向け交通安全教育のキャラクターショーを開催。子どもたちが、交通安全の大切さを楽しく学ぶ機会を提供しました。今後もプロジェクトを通し、ダッカ首都圏における道路交通事故件数と死者数の低減に貢献します。