プロジェクト
コンゴ民主共和国の首都キンシャサでは、市街地への極度の人口集中が進んでおり、長年の内戦と政情不安により交通インフラの未整備や不十分な維持・管理が続いていたため、交通需要に対しての供給や輸送力が追いついていません。そこで、キンシャサ市は2040年を目標年次とする長期的な開発ビジョンと、2030年を目標年次とする開発プログラムを示した都市交通マスタープラン(PDTK)を策定し、2019年にはキンシャサ州議会において公式な都市交通マスタープランとして承認を得ました。
2021年からは都市交通マスタープランの実施を促進するための能力強化プログラムを実施しています。マスタープランの実施に向けた組織体制の確立を目指し、2022年5月にはマスタープランの実施を促進するための2種のダッシュボード※を一般に公開。これにより、多様な現地組織間で情報を共有し協調を促すことが期待されています。加えて、インフラ整備のための都市開発と公共交通の運行改善に資するパイロットプロジェクトにより、様々なセクターに跨る組織の能力強化を図っています。これらの活動により、都市交通マスタープランに基づいた着実なプロジェクト実施の促進に貢献しています。
※ダッシュボード:地図やグラフ等の多様なデータをオンライン上で可視化するツール。