プロジェクト
2013年11月、超大型台風ヨランダがフィリピンを直撃。地域によっては90%もの家屋が崩壊し、死者・行方不明者は約8,000人にのぼりました。これを受けてJICAは、台風上陸直後から緊急援助を開始しました。
その中でオリエンタルコンサルタンツグローバルは、最も被害の大きかったレイテ島とサマール島沿岸地域の早期復旧・復興や災害に強いコミュニティ形成の支援などの緊急復旧復興プロジェクトを主導しました。この活動の中で、東日本大震災の被災地である宮城県東松島市の協力で、日本の復興経験と教訓をフィリピン関係者と共有し、総合土地利用計画や実践的な避難計画の主体的な策定に繋げています。また、短期的な被災地域住民の生計向上に資する活動として日本の技術を現地仕様に変えて導入し、人材育成にも取り組み、高い評価を得ました。
台風ヨランダの被災から約1年後には大型台風ルビーがフィリピンを直撃しましたが、支援地域で犠牲者は出ませんでした。災害対策の有効性が高く認知され、フィリピン全土で土地利用計画ガイドラインが改定されるなど、政策改善にも寄与しています。