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【インドネシア共和国】貨物の取扱容量不足に備え、建設を進める新たな港の一部が完成

フェーズ1-1埋立完了全景(2021年2月)

近年の急激な経済成長を背景に、インドネシアでの国際貨物取扱量が急増しています。同国随一の港であるタンジュンプリオク港は、この急増する貨物量を賄うため港湾区域の拡張を続けたものの、その背後地には限界があり、2020年代半ばには容量不足になると予測されています。また、周辺道路は慢性的な交通渋滞で、日系企業も多く存在するジャカルタ東部の西ジャワ州カラワン県にある工業団地からのアクセスの悪さも課題でした。

この解決策として、ジャカルタから東に70kmに位置するカラワン県チラマヤ地区に新港を建設する調査を進めていましたが、沖合の石油ガス施設と船舶航行の安全性に懸念があるとして断念。代わりにチラマヤから更に東に約30kmに位置するパティンバン地区を新たな候補地として開発を進めることになりました。

計画立案は、オリエンタルコンサルタンツグローバルをはじめ6社で構成するJVが担当。現在は開発第一段階であるフェーズ1-1の施工管理業務を行っています。2020年12月20日には、コンテナのターミナルやふ頭など一部分が完成し、プレ・オープンを祝う式典が行われました。式典にはジョコ・ウィドド大統領、ブディ・カリヤ運輸大臣、石井正文駐インドネシア特命全権大使、小川重徳JICAインドネシア事務所長らが参加しました。全面完成の目標は2027年。パティンバン港近郊にある工業団地には、自動車や電化製品など製造業を中心とした日系企業が多く集積しており、物流コストの削減も期待されています。インドネシアのさらなる発展に向けて、完成まで尽力します。