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プロジェクト

水管理・保全

UAVグリーンレーザを用いた水域計測への取り組み

UAV(無人飛行機)を使った調査の様子。天候や周囲の環境、安全に対する配慮を綿密に行った上で実施。

海岸保全施設の維持管理を目的とした、離岸堤の現況調査を行うにあたり、施設の形状および離岸堤周辺の推定形状を把握する必要がありました。そこでグリーンレーザ機器を搭載したUAVによる測量を実施しました。

本プロジェクトでは、和歌山市内の複数の海岸が調査地域となっています。上空からのレーザ照射によって得た3次元データについて、座標値を補正し精度を上げるために標定点を複数設置。実測によってそれらの座標値を取得しました。また、現地の計測データから3次元データを作成しているほか、状況に応じ補備測量も実施。過年度との比較のため、同様の位置で縦横断図も作成しています。

計測前には、納品成果や事前の現地調査を踏まえ、最適な飛行コース計画を設定しています。レーザ計測では、水面の荒れや水の濁りによって、エラーデータが多くなる、レーザが水底に到達しないなどの問題が発生します。そこで計測日の1週間前から気象予報や水位予報の変動をチェックし、調査に最適な日時を見極めることで、正確なデータの取得を実現しました。UAVグリーンレーザは、護岸構造物保全や水質浄化に寄与する藻場の調査など、さまざまな領域での活用が期待されています。