災害発生時、避難所では新型コロナウイルス感染症の対策として、検温や体調不良者の管理、三密の防止など、多様かつ高度な避難者管理が求められます。

一方で自治体の担当者は、各所の被災状況の把握・共有も進める必要があります。職員数が限られるなかで、情報収集と伝達におけるタイムラグの解消、そして災害対策本部での情報集約・一元管理の効率化が課題となっています。

オリエンタルコンサルタンツでは防災DXの一環として、2021年9月1日に東京都八丈町に「防災行政マネジメントシステム」を導入し、支援しています。現場や避難所でスマートフォン・タブレットを使用して、写真と文字を入力することで状況をシステム上で共有。災害対策本部では、各所から送られてきた情報をもとに全体を把握し、次の指示や国・都道府県への報告につなげることができます。

2021年9月30日、八丈町に台風第16号が接近し、オリエンタルコンサルタンツからは社員4名を八丈町役場と避難所に派遣。電話によるやり取りの負担が低減されたり、対応した記録が今後の改善に活用できるなど、一定の効果が得られました。今後も課題を解決するために、検証を行い、防災マネジメントを支援していきます。