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プロジェクト

インフラ整備・保全

駅構内の安全性と効率性が向上内装材の落下事故を防ぐ鉄道駅舎点検

Microsoft社のMRスマートグラスを活用。デバイス越しに点検表や不具合箇所(タブ、範囲)が表示されるなど、現場作業がスムーズに。

㈱アサノ大成基礎エンジニアリングでは、2004年に私鉄の駅舎点検をスタートし、約20年が経過しました。その成果が評価され、現在は関東圏を中心に顧客を拡大し、駅を利用する乗降客や列車運行の従事者に対して安心と安全を提供するための点検業務に取り組んでいます。実際、鉄道の駅における内装材の落下事故は、小規模ではあるものの毎年多発しています。一方、建築構造物の駅には消防設備・外壁の点検が法令で義務づけられているものの、内装材に関する明確な点検業務は法令化されていません。そのため同社は、従来の評価基準に照らした処置のあり方を見直し、新たな検査基準や検査方法の導入を提案してきました。ある鉄道会社においては、2014年から新基準を導入した結果、不具合箇所の検出数は旧基準の10倍以上に増加。これらを事前に処置することで、落下物の事故は大きく減少しています。さらに、デバイスを通じて現実世界に仮想現実を投影し、リアルタイムに新たな空間を構築するMR(Mixed Reality:複合現実)を駅舎点検に応用する技術を開発し、さらなる事故リスクの低減と作業の効率化を目指しています。