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プロジェクト

防災

豪雨に対処する幹線の流出解析シミュレーション

河川への吐口部において放流量を抑制するために、垂れ壁を設置(将来的に取り外せるように角落しにて設置)。

内径2,600mmの第二妙正寺川幹線は、東京都の練馬区・中野区・新宿区における浸水被害を軽減することを目的として布設され、汚水は落合水再生センターへ、雨水は神田川に放流する合流幹線です。現在は吐口部を除き4,230mの幹線全体が完成し、2007年より浸水対策のための貯留管※1として、暫定貯留を開始しました。今後、神田川への吐口部が完成すれば、本稼働する計画となっています。これに向け、幹線流域の約800haにある下水道局の主要施設を調査・復元し、流出解析シミュレーション結果から、現状の問題点を抽出しました。できるだけ新たな施設をつくることなく、浸水被害を回避できる計画の立案が求められました。
この地域の特性として、新たに管路をつくることが困難な状況のなか、不要な弁の撤去や分水堰など既存施設の改良と最小限の新設で、浸水被害を最小限に抑える計画を提案できました。将来にわたり、当該地域の内水氾濫の抑制に寄与することとなります。

※1 貯留管…集中豪雨のとき、雨水を一時的に貯めるための公共下水道管を指す。