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プロジェクト

防災

豪雨による土石流災害の復旧事業に向けた測量設計

呉市安浦町における土石流による被災状況。

2018年7月、台風7号の影響と梅雨前線の停滞にともない、九州北部と中国・四国や関西など11府県と広い範囲で大雨特別警報が発表されました。この豪雨により、西日本を中心に各地で河川の氾濫や浸水害、土砂災害が発生。ライフラインに被害を及ぼすとともに、260名を超える死者・行方不明者を出すという「平成最悪の水害」となりました。この未曽有の災害を受け、エイテックは広島県呉市より、水尻川の河川災害復旧測量設計業務を委託されました。
主に扱ったのは土石流災害でしたが、今回は規模があまりにも大きく、従来の人力による地形測量では危険がともない、多くの人材や時間が必要となります。これでは災害査定に間に合いません。そこで、UAV※2レーザを活用して土石流の範囲や堆積土砂を把握する方法を発注者に提案し、時間短縮と精度向上を図り、翌年1月末にはようやく災害査定も認められました。計測した後は、3Dデータを活用し、災害復旧に向けた測量図面の作成を支援しました。

※2 UAV…Unmanned Aerial Vehicleの略。人が搭乗しない無人航空機のことで、一般的にはドローンともいわれる。

UAVレーザで測定した堆積土砂調査結果と平面図。