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プロジェクト

防災

UAVによる写真撮影やレーザー計測により、人の現地調査を介さない防災対策を実施

調査で使用したUAV。GPSアンテナ、カメラ、レーザー装置が搭載されている。

埼玉県では要対策箇所の法面に対して、落石・斜面対策がなされていない箇所が多数存在していました。平成28年度、県道上で確認された落石とみられる事例は9件あり、うち3件で車両との衝突事故が発生。また平成29年4月には県道73号において、直径約50cmの落石が軽自動車に衝突し崖下に転落、1名が死亡する痛ましい事故が発生しました。埼玉県秩父県土整備事務所が所管する道路の大半は急峻な山間部にあり、すべての要対策箇所の斜面の詳細が不明。また、未確認エリアからの落石が懸念されるため、工事発注ができない状況でした。
これらの課題を受け、UAV(※)を活用した道路防災転石等調査を提案しました。測定にあたり現地調査を行い、離着陸地点、飛行コース、作業員の配置などを検討。高度50m以上、秒速5mで飛行し、調査を実施しました。取得した点群データなどを処理してLP地形図を作成するなど、今後の斜面防災全体の対策計画の策定や対策設計等に活用します。

※UAV…Unmanned Aerial Vehicleの略で、無人航空機のこと。一般的に「ドローン」と呼ばれることがある。

UAVで収集したデータ分析結果。