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後発開発途上国の深刻な交通渋滞への対策

政府高官らが参加する合同調整会議の様子。中央政府、地方政府、日本側の関係者が一堂に会す。(写真提供:OCG/JICA)

コンゴ民主共和国の首都キンシャサは、約1,200万人を超える巨大都市圏でありながら、市内の道路は多くが未舗装、鉄道は1日1往復と十分な都市交通機能を果たしていません。このため交通渋滞は深刻化しており、抜本的な対策が望まれています。日本政府への協力要請を経て、2017年にはJICAより、オリエンタルコンサルタンツグローバルが幹事会社となる4社JVへの業務委託契約が締結されました。

同国初の都市交通マスタープランの策定では、各分野の整合性を図り、優先順位を考慮しました。ベースマップ作成やインタビュー調査など収集した情報をもとに、交通需要予測モデルを構築。2040年にむけたビジョンやシナリオを提示するとともに、具体的な実施計画を策定し、効果検証を行いました。マスタープランは中央省庁だけでなく、キンシャサ市や州議会ほか関係機関を巻き込み議論を経て合意に。今後はこのプランに基づくさまざまなプロジェクトを予定しています。

現地調査員に対し、道路幅員の計測方法など基本から指導する。