熊本県荒尾市は豊富な観光資源があるにも関わらず、テーマ性が異なる点や立地の問題で周遊性が低いという課題を抱えていました。また、地域公共交通の確保・維持のため、２０２０年１０月に相乗りタクシーである「おもやい（ＯＭＯＹＡＩ）タクシー」の運行を開始。ただ、一部の地域住民の方が主なユーザーのため利用者数が伸び悩んでいました。荒尾市ではこれらの課題を解決する手段として、幅広い年代を取り込む施策としてアプリ開発を検討。リサーチアンドソリューションは、観光と交通を掛け合わせたアプリ開発を支援しました。

情報配信アプリ作成サービス「ぷらり」を活用し、「おもやいタクシー」の予約が可能なＭａａＳアプリを作成。予約する際は通常の経路検索に加えて、ぷらりに登録されている情報をもとに観光地を目的地に設定することも可能です。また、荒尾市の担当者が、アプリを通じて観光に関するさまざまな情報を発信できる機能も追加しました。これにより、周遊コース登録やクーポン発行、スタンプラリー設定といった施策を行うことができます。アプリのインストールが拡大することで、これまでとは異なるターゲット層を獲得し、おもやいタクシーの利用促進が期待されています。