中米地域では、ＥＵのような経済統合を目指し、さまざまな取り組みを実施してきました。しかし、物流インフラが貧弱で老朽化が顕著なことから、域内物流コスト高という課題がありました。また、域内貿易は自動車による輸送に偏っており、代替手段の検討もなかなか進んでいませんでした。

そこでＳＩＣＡ※は、中米物流ロジスティックス地域政策フレームワークを２０１６年に策定。さらに物流ロジスティックスマスタープランを策定するため、情報収集・確認調査をＪＩＣＡに要請しました。調査の結果、課題解決にはマルチモーダルな物流計画の策定と、モニタリング等にかかる技術移転が必要であることが確認されました。

オリエンタルコンサルタンツグローバルは、ＪＩＣＡからプロジェクトを受注し、中米地域の運輸交通・物流システムの現状を把握するための本調査を２０１９年から進めています。そして、２０３５年を目標としたマスタープランの策定支援にも寄与。更新・進捗モニタリングの技術移転も、ＳＩＣＡおよび各国に対して支援する予定です。

※SICA…Sistema de la Integracion Centroamericanaの略。中米統合機構。