プロジェクト
スリランカのコロンボ首都圏では、自動車登録台数の急増や、未成熟な道路ネットワークの状況のもと、朝夕の混雑時間帯での交通渋滞が深刻化しており、新たな公共交通機関の導入を含む都市交通システムの改善と整備が喫緊の課題となっていました。
国際協力機構(JICA)は、同国初となる家庭訪問調査による交通行動データを収集し、都市交通に関する各分野の日本人専門家を派遣し、運輸省次官や大学教授をはじめ現地政府側機関の関係者と協議を重ね、都市交通マスタープランを策定しました。さらに優先度の高いプロジェクトにかかるフィージビリティー調査も実施しました。このマスタープランは政権交代後に設⽴された新政府機関により、彼らのオーナーショップのもとで改定され、実現に向けて動き始めています。海外におけるODAの分野では、日本の経験や技術力を活かした都市交通マスタープランの策定支援のみならず、全国レベルでの運輸交通マスタープランの策定や個別の運輸システム整備に向けた調査・計画を実施しています。