プロジェクト
自然災害による被害軽減を図るために、災害発生後の緊急対応・復旧から、災害発生前の事前準備へのシフトの重要性が提唱され、「防災の主流化」や「BuildBackBetter」のようなキーワードが国際社会に浸透してきています。日本と同様に災害大国であり、現在著しい経済成長を遂げているフィリピンにおいても、貧困削減の一環として、災害発生前のリスクマネジメントを重視した政策への転換が図られています。日本はその実現に向けて多くの協力を実施し、強固なパートナーシップが築かれています。
プロジェクトでは関係機関との協議を通じて、防災セクターにおける現状の課題と今後実施するべき優先施策の検討・抽出に努めてきました。これらの調査結果から、2008年の協力戦略をレビューし、①これまでの防災協力の蓄積及び最新の日本の技術や経験を最大限活用し、②フィリピン国の政策の方向性や社会経済政策等と国際的・地域的な防災協力に関する枠組みとの整合を図った新しい協力戦略(案)が策定されました。