お問い合わせ
JP EN

© 2018 Oriental Consultants Holdings Co., Ltd. All Rights Reserved.

プロジェクト

防災

海岸利用者や港湾施設の状況をふまえた 津波避難施設を計画。

防潮堤に設置されている門扉は、津波発生時に閉鎖が遅れると浸水する可能性があるため、門扉の常時閉鎖が検討されている。そのため常時通行可能な避難階段の設置を提案。

平成24年に策定された「かながわグランドデザイン」では、大規模災害への対応力強化を目標に沿岸市町と連携し、県民の命を守る津波避難対策が進められてきました。津波では迅速かつ安全な場所へ逃げることが優先されるため、施設の整備が必要です。湘南・大磯・真鶴の3つの港湾を対象とし、その中で大磯港の津波避難施設を検討しました。
大磯港は漁業関係者、海水浴客、プール利用者、釣り人などさまざまな利用者がいること、そして遠方からの来訪も多く、土地勘がない利用者が多いことが特徴です。現在の避難先は防潮堤から遠く、管理事務所や漁業組合事務所は老朽化が進んでおり、耐震性能に課題があります。さらに、港に隣接する道路はすべて高架橋で、道路上に避難することができないことも把握できました。
海水浴客数などを検討した結果、防潮堤への避難が難しい人数を100人程度と想定し、緊急時に徒歩5分程度で移動できる一時避難場所として高さ11m・面積50m²の津波避難施設を計画しました。

津波避難施設のイメージ。緊急時の一時避難所の位置付け。