モンゴルは西部地域を中心に、大規模地震がたびたび発生していることが地震年表に残されているほか、近年では首都ウランバートル市の近郊に3つの活断層が見つかるなど、地震発生リスクが懸念されています。この事業は、長年にわたる日本の経験や防災に対する知見をもとに、ＯＤＡによって同国の国家非常事態庁の地震防災能力の向上を支援する国際協力プロジェクトです。2016年から2019年までの約3年間、オリエンタルコンサルタンツグローバルは4社共同企業体の代表として、運営・管理を担いました。
主な能力強化のポイントは、「法制度整備・防災計画」「耐震建築」「防災教育」で、メインカウンターパートの国家非常事態庁をはじめ、建設都市開発省、教育省、国家監察、ウランバートル市の担当者らと議論しながら、新しい規則や規定、計画、教材、カリキュラムなどを整備しました。さらに、ワークショップや研修を通じて、他省庁や研究機関などの職員の防災能力向上に貢献しています。