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プロジェクト

海外総合事業

[トンガ国]旅客と貨物の混雑を緩和し、輸送・荷役の効率化と安全に貢献

南太平洋に浮かぶ約170の島群からなる国家で、イギリス連邦加盟国のひとつ。人口は10万人強で、住民は長身でがっしりしたポリネシア人がほとんどを占める。主に農業、漁業、観光で生計を立てている

ヌクアロファ港は、首都のあるトンガタプ島の基幹貿易港。大型船舶が使用するクイーンサロテ埠頭、国際旅客船が使用するブナ埠頭、国内小型船舶が使用するファウア埠頭の3つで構成されています。国内の離島に向けた大型船舶には専用の埠頭がなく、供用する既存の埠頭では貨物の混雑に加え、旅客と貨物車両の混在、駐車車両の入り乱れなど危険な状態にありました。
これらの課題を受け、国際・国内貨物の分離と効率化、荒天時の避難港として旅客の安全性の向上を図り、同国の持続的経済発展と生活水準向上を目指すプロジェクトがスタートしました。本事業では、フェリー専用埠頭と防波堤及び旅客ターミナル施設のFS、設計、入札支援、施工監理を行いました。総事業費は33億2千万円と、トンガにおける日本最大の無償資金協力となりました。
2018年6月1日には竣工式が、トゥポウ6世トンガ国王王妃両陛下およびピロレブ王女と夫君のトゥイタ卿のご臨席のもと、盛大に開催。国王が自ら「タウファアハウ・トゥポウ4世港」と命名、完成施設に相応しい港名をいただきました。石井在トンガ王国大使、ポヒヴァ首相兼外務大臣をはじめ、多数の要人も列席されました。

タウファアハウ・トゥポウ4世港の新埠頭外観。
多数の要人が列席した竣工式。
竣工式で披露されたトンガの伝統舞踊「ヴァヘンガ」。