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プロジェクト

インフラ整備・保全

交通量が多く、車線規制に制約を受ける 橋梁点検で、空間情報技術が威力を発揮。

地上レーザ機器は三脚を立てて使用。小型だが非常に高精度なデータ取得が可能。

エイテックは、豊中市が管理する千里橋と千里斜路橋の定期点検と補修・耐震補強対策設計を実施しました。同橋は、橋梁の図面が保存されていないため、橋梁点検に先立って形状の取得が必要でした。ところが同橋は、日交通量7万台以上が通行する新御堂筋(国道423号)上に架かる跨道橋で、調査のために必要な車線規制は夜間のみ許されており、さらに規制できる車線数は1車線だけという厳しい条件でした。
そこで、調査の効率化を図るため、遠方からレーザを照射し、橋梁の形状を測量することができる3次元レーザスキャナー(通称Focus)の利用を提案。この計測機器を用いると、橋梁の形状に加え、橋梁に添架されている照明や道路標識なども一度に測量可能。対策工の検討に際して、橋梁の添架物を考慮した、きめ細かい対策設計、工事計画の立案につなげました。また、取得した3次元データを用いて、耐震対策を視覚化し、対策イメージを関係者と共有しました。
多くの自治体で、管理している橋梁の図面が保存されていないため、十分な維持管理が行えないことが課題となっています。今後も、培ってきた空間情報技術を活用し、これらの課題解決に貢献してまいります。

3次元データを活用した対策イメージの視覚化。