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社長メッセージ

株主の皆さまへ

株主の皆さまには、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。この度の事業報告書「第19期第2四半期BusinessReport」をお届けするにあたり、皆さまの日頃のご支援とご協力に対し、厚く御礼申し上げます。
私どもは、2022年11月に2030年ビジョン・中期経営計画を策定し、スローガンとして掲げた「社会価値創造企業」の実現に向け、この計画に基づいた経営を実践し、着実に成果をあげております。これもひとえに皆さまのご支援の賜物と感謝しております。
株主の皆さまには、今後ともより一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

受注高、売上高は堅調に推移

国内市場におきましては、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」による公共工事の執行により、引き続き、防災・減災関連のハード・ソフト対策業務、道路・河川・港湾等の維持管理業務等の受注環境は堅調であり、当第2四半期連結累計期間における受注高は246億49百万円(前年同四半期比17.6%増)となりました。
海外市場におきましては、開発途上国でのインフラ整備の需要は依然旺盛で良好な受注環境にあり、当第2四半期連結累計期間における受注高は148億54百万円(同17.7%減)となりました。なお、当第2四半期連結累計期間の受注高が減少しておりますが、前年同四半期におきまして、大型鉄道案件を受注したことによるものであります。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の受注高につきましては、395億4百万円(同1.3%増)となりました。
売上高及び営業損益につきましては、国内市場、海外市場とも堅調に推移しており、売上高は456億68百万円(前年同四半期比10.7%増)、営業利益は30億91百万円(同16.2%減)、経常利益は32億54百万円(同1.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は22億29百万円(同1.5%減)となりました。なお、当第2四半期連結累計期間における営業利益が減少しておりますが、前年同四半期比で重点化事業等への投資費用が先行していること、並びに、前第2四半期連結累計期間においては高利益率の案件の売上が集中したことなどによるものであり、通期の連結業績予想に変更はありません。

「変革」「革新」「挑戦」により、国内・海外市場で事業創造と拡大を推進

私どもは、2030年ビジョンのスローガン「社会価値創造企業」の実現に向け、基本戦略である「変革(チェンジ)」「革新(イノベーション)」「挑戦(チャレンジ)」に基づき、事業の総合化や事業経営、DXを推進しており、当第2四半期では、事業創造と拡大に向け、次に示すような成果をあげることができました。
国内市場におきましては、「インフラ整備・保全」「水管理・保全」「防災」「交通」「地方創生」を重点化事業として位置づけ、事業戦略に基づき、新たな社会価値の創造や、持続可能なエリアマネジメントの全国展開、事業モデルの変革により、オンリーワン・ナンバーワンの企業グループの確立を図ってまいります。
「インフラ整備・保全」では、「ドライブレコーダー×AI」を活用した空港滑走路診断技術として、空港にて車両を運転しながら「目視」で実施している滑走路等の日常点検及び巡回点検を、「AIによる自動検知」に置き換える取り組みを実施しました。この技術の実用化により、滑走路の損傷の見落としリスクを軽減させるとともに、点検者に依存しない定量的な把握が可能となります。
「交通」では、宮城県利府町において地域公共交通の活性化を目的とし、地域の多様な関係者との「共創」により、地域交通の維持・活性化に向けたAIオンデマンド交通「mobi」を用いた実証実験を行いました。オンデマンド交通と地域の事業者が連携した施策により、町民の外出機会の創出や地域経済の活性化を図ってまいります。
「地方創生」では、2020年から運営管理している福岡県行橋市長井浜公園内において、自らの投資により新設する体験型研修宿泊施設「そらすな」を開業いたしました。今後、この宿泊施設を起点として、さらに質の高い各施設の運営管理を行い、長井地区及び行橋市の滞在人口や交流人口が増大するよう、地域の活性化に取り組んでまいります。
海外市場におきましては、「海外総合事業」を引き続き拡大するとともに、「民間事業」「スマートシティ開発事業」「O&M事業」「DX事業」「事業投資」という5つの新規分野を重点化事業として設定し、海外市場の競争力強化を図ってまいります。
「スマートシティ開発事業」では、インドネシア国南スラウェシ州の離島に、再生エネルギーを電源としたコールドチェーン設備を導入し、離島の電化と水産業の発展を促進することを目的とした「SmartIsland Pilot Project」を計画し、今後1年間のパイロットプロジェクトを実施した後、将来的にはインドネシア全土への展開を目指してまいります。
「DX事業」では、設計・施工監理などのコンサルティング業務を実施している「フィリピン国マニラ首都圏地下鉄プロジェクト」が、ASEAN地域のプロジェクトや人材を表彰する「Autodesk ASEAN Innovation Awards 2023」において「Innovator of The Year Award」を受賞しました。今後も最新のデジタル技術を活用し、安心安全かつ効率的なインフラ整備を行ってまいります。

「世界の人々の豊かなくらしと夢の創造」の実現に向け、より一層の社会貢献を

当社グループでは4月、昨年の110人に続き、84人の新卒社員を迎え入れました。新たな仲間と共に、「社会価値創造企業」に向けて2030年ビジョン・中期経営計画を着実に推進し、さらなる成長を目指すとともに、当社のミッション(使命)である「世界の人々の豊かなくらしと夢の創造」の実現に向け、より一層の社会貢献を果たしてまいります。